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多機能型落石防護柵

SPARCフェンス®

SPARC FENCE
国土交通省新技術情報提供システム
(NETIS)登録番号
HR-130008-A ※掲載期間終了
■対応対策
  • 落石対策
  • 崩壊土砂対策
  • 雪崩対策
■適用範囲
対応落石エネルギー:~60kJ/~106kJ/~318kJ
堆積土圧の作用高:~1.5m、1.5mを超える場合は別途検討
対応積雪深:~3.5m(SPARC60)、~3.0m(SPARC100/300)
SPARCフェンス®
落石・雪崩・崩壊土砂対策に
適用可能な防護柵
SPARCフェンスは、主に斜面に設置して道路や民家を落石から守る落石防護柵です。最大318kJの落石エネルギーに対応します。さらに、 緩衝装置を用いない構造のため、積雪や崩壊土砂などの静的な荷重にも適用できます。
1. 斜面設置型の防護柵
2. 落石・雪崩・崩壊土砂に適用可能
3. 落石エネルギー318kJまで対応
4. 緩衝装置がなく、メンテナンス頻度を低減

特長

  1. 落石を繰り返し捕捉し維持管理の頻度を低減
  2. 落石・雪崩・崩壊土砂とマルチに対応
  3. 落石捕捉時のネットの変形量が小さい
  4. 軽量・シンプルな構造で設置が容易
落石を繰り返し捕捉し維持管理の頻度を低減
落石捕捉後における部材の変形や柵高の減少が小さいため、設計で想定する最大規模の落石を繰り返し捕捉することができます。維持管理性に優れており、落石捕捉後のメンテナンスにかかる頻度や手間の低減と、コストの縮減を実現します。実物実験により、重錘衝突後も必要な柵高を保持できることを確認しています。
 

緩衝装置を用いない構造なので、維持管理の頻度を低減できます。
 
落石・雪崩・崩壊土砂とマルチに対応
緩衝装置を用いない構造のため、積雪や崩壊土砂の静荷重にも対応することができます。積雪地域での落石対策や、落石の危険のある斜面での雪崩対策に有効です。さらには、風化が進んだ斜面の防護柵や、切土斜面工事現場での落石・土砂崩壊用仮設防護柵としても活用することができます。
 

落石対策から雪崩対策、崩壊土砂対策まで、多様な用途に適用できます。
 
落石捕捉時のネットの変形量が小さい
落石捕捉時のネット変形量が小さいため、比較的保全対象に近づけた配置が可能です。ネット変形量は、実験により確認されています。
 

ネット変形量が比較的小さいため、道路際に設置することができます。
軽量・シンプルな構造で設置が容易
アンカーで地山に係留する構造のため、大掛かりな基礎が不要で、小型の削岩機やボーリングマシンでの削孔が可能です。シンプルな構造で部材が軽量なため、斜面上でも安全かつ容易に設置することができます。人力運搬・人力施工が可能なため、短工期・低コストでの施工を行うことができます。
 

人力運搬・人力施工が可能で、短工期・低コストを実現します。
 

構造

SPARCフェンスは、支柱、金網、ワイヤネット、ワイヤロープ、ベースプレート、アンカーで構成されています。基礎はアンカー構造であり、山側・サイドにはワイヤアンカーを、支柱基部にはアンカーロッドを用います。構造物全体で落石エネルギーをバランスよく柔軟に吸収します。 落石エネルギー60kJ、106kJ、318kJに対応する3つのタイプをラインアップしています。

正面図




断面図

実験

実物供試体による衝撃載荷実験

落石に対する性能照査実験 
実験対象 SPARC60
実験方法 実物供試体に対する重錘自由落下実験
時期・場所

2021年

新潟県

柵高・延長

3.0m

9m(3スパン, 支柱4本)

重錘形状・材質

多面体

鋼製殻+コンクリート

重錘密度・重量

2.6t/m3

193kg

落下高さ 32.0m
衝突速度 25.0m/s
載荷エネルギー 60kJ
実物供試体による衝撃載荷実験を行い、道路土工構造物技術基準で規定されている要求性能1を満たしていることが確認されています。
【金沢大学 理工研究域地球社会基盤学系 構造工学研究室 桝谷浩教授監修】
実験は、落石対策便覧(2017年12月改訂版 / 公益社団法人日本道路協会)の、実験による性能検証の条件に適合しています。
別途「実験報告書」および「性能評価シート」にまとめています。
ご入用の方は、お問合せフォーム からご請求ください。

 
落石に対する性能照査実験 
実験対象 SPARC100
実験方法 実物供試体に対する重錘自由落下実験
時期・場所

2018年

新潟県

柵高・延長

3.0m

18m(3スパン, 支柱4本)

重錘形状・材質

多面体

鋼製殻+コンクリート

重錘密度・重量

3.0t/m3

340kg

落下高さ 32.1m
衝突速度 25.1m/s
載荷エネルギー 106kJ
実物供試体による衝撃載荷実験を行い、道路土工構造物技術基準で規定されている要求性能1を満たしていることが確認されています。
【金沢大学 理工研究域地球社会基盤学系 構造工学研究室 桝谷浩教授監修】
実験は、落石対策便覧(2017年12月改訂版 / 公益社団法人日本道路協会)の、実験による性能検証の条件に適合しています。
別途「実験報告書」および「性能評価シート」にまとめています。
ご入用の方は、お問合せフォーム からご請求ください。
 
その他製品における落石対策便覧に適合した実験動画は こちらをご覧ください。

 
落石に対する性能照査実験 
実験対象 SPARC300
実験方法 実物供試体に対する重錘自由落下実験
時期・場所

2018年

新潟県

柵高・延長

3.0m

18m(3スパン, 支柱4本)

重錘形状・材質

多面体

鋼製殻+コンクリート

重錘密度・重量

2.4t/m3

1,008kg

落下高さ 32.2m
衝突速度 25.1m/s
載荷エネルギー 318kJ
実物供試体による衝撃載荷実験を行い、道路土工構造物技術基準で規定されている要求性能1を満たしていることが確認されています。
【金沢大学 理工研究域地球社会基盤学系 構造工学研究室 桝谷浩教授監修】
実験は、落石対策便覧(2017年12月改訂版 / 公益社団法人日本道路協会)の、実験による性能検証の条件に適合しています。
別途「実験報告書」および「性能評価シート」にまとめています。
ご入用の方は、お問合せフォーム からご請求ください。
 
その他製品における落石対策便覧に適合した実験動画は こちらをご覧ください。

 
落石に対する性能照査実験
実験方法 実物供試体に対する振り子式重錘衝突実験
時期 2012年
場所 新潟県
重錘重量 10.0kN
載荷エネルギー 200kJ
複数回重錘を衝突させたときの落石捕捉性能を実験で確認しました。複数回の重錘衝突後も、落石防護柵の必要最小柵高とされている2.0m以上の柵高を保持することができました。また、重錘捕捉時のネットの最大変形量も確認しました。
 
各実験ケースの残存柵高及び最大変形量
case 載荷エネルギー 残存柵高 最大変形量
1 100kJ 2.60m 2.40m
2 30kJ 2.55m 2.20m
3 50kJ 2.50m 2.40m
4 75kJ 2.45m 2.40m
5 200kJ 2.50m 2.80m


重錘衝突前



重錘衝突後(Case5の場合)
複数回重錘を衝突させた後も、初期柵高の70%以上を保持することができました。

 

施工

1. 足場準備
1. 足場準備
削孔機を配置するため、作業足場を設置します。
2. 削孔
2. 削孔
支柱基部のアンカー位置では削岩機を、山側・サイドのアンカー位置ではボーリングマシンを用いて所定の角度で削孔し、アンカー体を挿入します。
3. グラウト注入
3. グラウト注入
グラウトを所定の配合で練り混ぜ、孔内に注入します。注入後は、グラウトの強度が設計値を満足するまで養生します。
4. アンカー確認試験
4. アンカー確認試験
アンカーの確認試験を行い、設計耐力を満足しているか確認します。
5. 支柱建込み
5. 支柱建込み
ベースプレートを設置し、支柱を建て込みます。ベースプレート設置面は高さ調整用のモルタルを打設し、不陸を調整します。支柱角度は、山側・サイド・形状維持ロープによって調整します。
6. ワイヤロープ設置
6. ワイヤロープ設置
上辺・底辺・縦外辺ロープを設置します。
7. ワイヤネット設置
7. ワイヤネット設置
上辺・底辺・縦外辺ロープを設置後、シャックルでワイヤネットを接続します。
8. 金網設置
8. 金網設置
ワイヤネットの山側に金網を設置します。
9. 完成
9. 完成

災害抑止例




想定以上の大きさの落石を捕捉しました。
 
時期 2020年
場所 群馬県
状況 落石の捕捉
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