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高エネルギー吸収型鉛直式落石防護柵

スロープガードフェンス® タイプLR

SLOPE GUARD FENCE TYPE LR
国土交通省新技術情報提供システム
(NETIS)登録番号
HR-100008-VR ※掲載期間終了
■対応対策
  • 落石対策
  • 崩壊土砂対策
  • 雪崩対策
■適用範囲
対応落石エネルギー:~519kJ/~1200kJ
スロープガードフェンス® タイプLR
[NETIS 評価促進技術]

最大1200kJまでの落石エネルギーに対応する高エネルギー吸収型鉛直式落石防護柵
スロープガードフェンス®タイプLRは、落石や土砂崩れの危険性がある斜面に近接する道路際や民家裏などに設置するハイブリッド構造の高エネルギー吸収型鉛直式落石防護柵です。衝撃エネルギーを構造物全体で分散・吸収して落石を捕捉します。
1. 対応落石エネルギー500kJと1200kJの
  2タイプをラインアップ
2. 杭基礎構造の鉛直式防護柵
3. 崩壊土砂や雪崩対策との兼用が可能
4. 落石捕捉後の維持管理が容易

特長

  1. 軟弱な地盤や狭隘地への施工が可能
  2. 崩壊土砂や雪崩対策との兼用が可能なハイブリット構造
  3. 落石捕捉後の維持管理が容易
軟弱な地盤や狭隘地への施工が可能
支柱を直接地山に建て込む杭基礎構造であるため、設置スペースの狭い現場や斜面上など、様々な立地での施工が可能です。柵高を調整することで土砂や雪崩を堆積するポケット部を設けることができるため、斜面の改変やそれに伴って発生する残土の処理などのコストを最小限に抑えることができます。
 

建物裏の狭隘地に設置する事例です
 
崩壊土砂や雪崩対策との兼用が可能なハイブリット構造
スロープガードフェンス®タイプLRの阻止面は、水平方向に設置したワイヤロープとワイヤネットの異なる部材を連結して組み合わせたハイブリッド構造です。阻止面に荷重が作用すると、ワイヤネットの変形にワイヤロープが追随して変形することで、阻止面全体で効率良くエネルギーを吸収し、変形量を最小限に抑えます。このハイブリッド構造は、落石だけでなく崩壊土砂や積雪荷重にも対応することが可能です。

 

土砂捕捉イメージ


積雪捕捉イメージ
 
 


エネルギー吸収の仕組み


落石などによる衝撃荷重の場合は、金網とワイヤネット、ワイヤロープに荷重を伝達してエネルギーを分散・吸収します。さらにワイヤロープの張力が一定値に達すると、端部に配置した緩衝装置内のワイヤロープが滑り出し、摩擦によりエネルギーを吸収します。
堆積土砂や積雪などの静的荷重がかかる場合も同様に、金網とワイヤネットが変形するとともにワイヤネットに連結されたワイヤロープに荷重が伝達し、阻止面全体に荷重を分散します。※ 


※静的荷重において、設計荷重以上の外力が作用した場合は端部に配置した緩衝装置が作動し、ワイヤロープのスリップにより荷重を分散します。
 
 
落石補足後の維持管理が容易
スロープガードフェンス®タイプLRは、落石や崩壊土砂を捕捉したとき、損傷状況に応じて部材の交換やワイヤロープの引き直しが必要となります。支柱においては、落石の実規模性能照査実験において、繰り返しの使用が可能であることを確認しています。被災後の部材交換が必要最小限で済むため、維持管理が容易でコストを抑えることができます。
 
               落石を捕捉したときの交換部材
タイプ 阻止面 支柱
ワイヤロープ ワイヤネット 緩衝装置 間隔保持材
SGF-LR500  
SGF-LR1200

構造

スロープガードフェンス®タイプLRは、支柱、ワイヤネット、ワイヤロープ、緩衝装置、金網で構成されています。
水平方向に設置したワイヤロープとワイヤネットを組み合わせたハイブリッド構造で、落石が阻止面に衝突したときの衝撃エネルギーを構造物全体で効率よく分散、吸収します。また、ワイヤネットは上辺ロープにも連結されているため、柵高の低下を抑制します。実物供試体による衝撃載荷実験での残存柵高は、初期柵高の85%以上を保持しました。
SGF-LR500
正面図(山側) 横断図

 
SGF-LR1200
正面図(山側) 横断図

 
※1.
上弦材は、支柱の縦断方向への変形を抑制する部材です。施工現場における支柱耐力に十分な余裕がある場合は、上弦材の代わりに形状維持ロープを設置することができます。
※2.
道路際への設置に関しては、ネットの最大変形量を考慮した設計が推奨されます。

ソケット基礎タイプ
地盤条件が悪い場合、支柱部材にかかる曲げモーメントは地中部で最大となり、根入れ部の先端にかけて小さくなります。ソケット基礎は、曲げモーメントが最大になる部分にのみ耐力を向上させることができます。
従来の杭基礎構造と比較して、支柱上部の鋼管径を小さくすることができ、かつ、支柱全長を短くすることができます。これにより、部材の搬入性と現場での作業性も向上し、コスト縮減を図ることができます。

実験


実物供試体による衝撃載荷実験

 
落石に対する性能照査実験 
実験対象 スロープガードフェンス タイプLR500
実験方法 実物供試体に対する重錘自由落下実験
時期・場所

2020年

新潟県

柵高・延長

3.5m

15m(3スパン, 支柱4本)

重錘形状・材質

多面体

鋼製殻+コンクリート

重錘密度・重量

2.6t/m3

1,513kg

落下高さ 35.0m
衝突速度 26.2m/s
載荷エネルギー 519kJ
実物供試体による衝撃載荷実験を行い、道路土工構造物技術基準で規定されている要求性能2を満たしていることが確認されています。
【金沢大学 理工研究域地球社会基盤学系 構造工学研究室 桝谷浩教授監修】
実験は、落石対策便覧(2017年12月改訂版 / 公益社団法人日本道路協会)の、実験による性能検証の条件に適合しています。
別途「実験報告書」および「性能評価シート」にまとめています。
ご入用の方は、お問合せフォーム からご請求ください。
 
その他製品における落石対策便覧に適合した実験動画は こちらをご覧ください。

 

 
落石に対する性能照査実験 
実験対象 スロープガードフェンス タイプLR1200
実験方法 実物供試体に対する重錘自由落下実験
時期・場所

2020年

新潟県

柵高・延長

3.5m

15m(3スパン, 支柱4本)

重錘形状・材質

多面体

鋼製殻+コンクリート

重錘密度・重量

2.5t/m3

3,479kg

落下高さ 35.2m
衝突速度 26.3m/s
載荷エネルギー 1200kJ
実物供試体による衝撃載荷実験を行い、道路土工構造物技術基準で規定されている要求性能2を満たしていることが確認されています。
【金沢大学 理工研究域地球社会基盤学系 構造工学研究室 桝谷浩教授監修】
実験は、落石対策便覧(2017年12月改訂版 / 公益社団法人日本道路協会)の、実験による性能検証の条件に適合しています。
別途「実験報告書」および「性能評価シート」にまとめています。
ご入用の方は、お問合せフォーム からご請求ください。
 
その他製品における落石対策便覧に適合した実験動画は こちらをご覧ください。
 

施工

1. 削孔
1. 削孔
支柱建込み位置に、大口ボーリングマシンを用いて削孔します。クレーンを据えられない狭隘な現場では、やぐらを組み立てて施工します。
2. 支柱建込み
2. 支柱建込み
削孔した穴に支柱を建て込みます
3. 支柱調整
3. 支柱調整
支柱の角度、高さ、間隔、ブラケットの向きを調整します。
4. 上弦材設置
4. 上弦材設置
支柱頭部に上弦材を設置します。
5. モルタル充填
5. モルタル充填
支柱の外周部分にモルタルを注入し、充填します。
6. ワイヤロープ設置
6. ワイヤロープ設置
各ワイヤロープを所定の位置に取り付けます。
7. ワイヤネット設置
7. ワイヤネット設置
各ワイヤロープにワイヤネットを取り付けます。
8. 金網設置
8. 金網設置
ワイヤネットに金網を設置します。
9. 完成
9. 完成
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